
この記事では、消防設備士(甲種1類・甲種4類)を受験したときに、私が実際に出題されたと記憶している「法令(全類共通)」の論点を、できるだけ分かりやすく整理します。
法令(共通)は「文章が堅い」「数字が多い」「暗記しても選択肢で迷う」と感じやすい分野ですが、ここを押さえておくと、類別(各類の設備)に入ったときも理解がスムーズになります。
※本記事は個人の受験時の記憶と学習メモの整理です。法令改正や年度差により扱い・数値が変わる場合があります。必ず最新のテキスト・法令で最終確認してください。
目次
- 法令(全類共通)はどんな位置づけ?
- 無窓階とは(近年の出題で重要だと思う点)
- 既存防火対象物に対する適用除外(増改築の論点)
- 消防設備等の定期点検・報告(罰則もセット)
- 消防法の基本(関係者の義務)
- 消防設備等の届出・検査(消防長/署長の指定)
- 消防設備士制度(できる工事・整備の範囲)
- 免状の書換え・再交付(申請先)
- 統括防火管理者(過去問丸暗記が効く)
- 技術上の基準の規定(空欄補充で出たところ)
- 「10日前までに届出」系のひっかけ
- 法令対策(私が効果を感じたやり方)
- 法令(共通)を科目免除するべきか?
- まとめ
法令(全類共通)はどんな位置づけ?
消防設備士試験の法令(共通)は、いわば「ルールブック」です。設備そのものの知識(機械・電気)とは別に、どんな建物に、どんな義務があり、誰が何をしなければならないかが問われます。
個人的に感じたのは、法令(共通)は「細かい知識の暗記」というより、よく出る型(定番テーマ)があること。その型を押さえて過去問を回すだけで、得点が安定しやすい分野だと思います。
無窓階とは(近年の出題で重要だと思う点)
「無窓階とは何か?」は、法令(共通)の定番です。
無窓階の基本
無窓階とは、避難上または消火活動上有効な開口部を有しない階のこと。昔はこの“意味”だけ覚えれば何とかなる印象もありました。
私が重要だと思ったポイント(11階以上)
ただ、私が受けた頃の傾向としては、意味だけでなく、より具体的な条件まで踏み込んで覚える必要があると感じました。
- 特に11階以上の階に関しては、直径50cm以上の円が内接できる開口部の面積の合計が、当該階の床面積の30分の1を超える…といった条件
このあたりの数値や表現が、そのまま選択肢に出てきたり、穴埋めで問われたりする印象でした。「無窓階=窓がない階」くらいのふわっと理解で止めず、出題されやすい数字は押さえておくのが大事だと思います。
既存防火対象物に対する適用除外(増改築の論点)
「既存防火対象物の適用除外」は、改正後の基準に適合させる必要があるかどうか、という方向で出題された記憶があります。
私のメモ(出題で問われたポイント)
- 増改築の床面積が1000㎡
- 増改築の床面積が2分の1以上
問題としては、「消防用設備等を改正後の基準に適合させなければならないものはどれか?」 といった聞かれ方でした。
この論点は、条文の文章が難しいので、私は「条文を完璧に理解」よりも、過去問で出る形に合わせて条件(数字)をセットで覚えるやり方が合っていました。
消防設備等の定期点検・報告
「定期点検・報告」は、正誤問題(正しいものを選べ)で出た記憶があります。
覚えておけば得点に直結しやすいポイント
- 定期点検の報告をしない、または虚偽報告をした者:罰金30万円
法令(共通)は、こういう罰則の金額がそのまま選択肢で出ることがあるので、頻出の数字は割り切って覚えるのが早いです。
消防法の基本(関係者の義務)
「消防法令上の記述として正しいものを選べ」という形で出題された記憶があります。
私が正解として覚えている記述
- 防火対象物の関係者は、政令で定める基準に従って、消防用設備等を設置および維持する義務がある。
ここは、文章がそのまま出やすい印象でした。私は「キーワード(関係者/政令で定める基準/設置・維持の義務)」を抜き出して覚えました。
消防設備等の届出・検査(消防長/署長の指定)
「消防設備士等を設備等技術基準に従って設置した場合、消防署長または消防長に届け出を受けなくてもいいものはどれか?」といった問題が出た記憶があります。
ポイント(私の覚え方)
- 非特定防火対象物は、消防長または消防署長の指定を受けなければいけない、という点を押さえる。
- 問題が「届出を受けなくてもよいもの」を聞いているときは、特定防火対象物以外を選べば正解になりやすい。
この論点は、「何を聞かれているか」を読み間違えると落としやすいので、過去問で出題形式に慣れるのが一番だと思います。
消防設備士制度(できる工事・整備の範囲)
「消防設備士が行うことができる工事または整備について誤っているものはどれか?」という形で出題された記憶があります。
ここは対策がシンプルで、結局は「どの類の消防設備士が、どの設備の工事・整備ができるか」を覚えておけば対応できます。
例(ひっかけとして出たイメージ)
- 甲種4類は漏電火災警報器の整備を行うことができる
- → ×(漏電火災警報器は乙種7類)
こういう問題を解けるようになるには、暗記だけでなく、過去問で「どんな言い回しでひっかけるか」を体感するのが大事だと思います。
免状の書換え・再交付(申請先)
免状に関しては、「書換え」や「再交付」をするときの申請先を問う問題が出た記憶があります。
問題としては、申請先の組み合わせ(どれが正しいか)を選ぶ形式でした。
ここは、私は「理解」というより、申請先をしっかり押さえることが最短でした。\ (法令はこういう“手続きもの”が急に出るので、丸暗記で割り切るのもアリです)
統括防火管理者(過去問丸暗記が効く)
「統括防火管理者を定めなければいけないものは次のうちどれか?」という問題が出た記憶があります。
正直ここは、私は過去問を丸暗記していたので対応できました。法令(共通)は、理解よりも「過去問で見た形」を増やす方が得点に直結する部分が多いと思います。
技術上の基準の規定(空欄補充で出たところ)
空欄補充(穴埋め)で、次のような問題が出た記憶があります。
問題(例)消防用設備等の設置及び維持の技術上の基準の規定は、消防用設備等について( )が・・・
私のメモ上の答え
- ( )= 消防長または消防署長
ここは理屈より、文章ごと「そのまま覚える」で良いタイプの問題でした。
「10日前までに届出」系のひっかけ
ほかにも、甲種消防設備士が10日前に消防長または消防署長に届け出る…といった「期限」が絡む問題が出ていた記憶があります。
こういう問題は、選択肢で「7日前」「14日前」など似た数字を置いてくることがあるので、頻出の期限は丸暗記が早いです。
法令対策(私が効果を感じたやり方)
私が一番効果を感じたのは、結局これでした。
- 消防設備士 第○類 ○年 上巻の過去問題集を回す
- 同じ問題が出る・同じ論点が繰り返されるので、丸暗記に近い形でも点が取れる
法令は「全部理解してから過去問」だと時間が溶けるので、私は逆に過去問を先にやって、必要な部分だけ覚える方が合っていました。
法令(共通)を科目免除するべきか?
「法令(共通)は科目免除した方がいい?」という話もありますが、私はあまりおすすめしません。
理由(私の考え)
- 科目免除を受けると、試験範囲が狭くなる一方で、
- 法令の中でも類別(各類の設備)で点を稼げないと不利になる可能性がある
正直、今は過去問が充実しているので、ちゃんと過去問を回せば有利に攻略できる分野だと思います。(もちろん、受験状況や得意不得意で最適解は変わるので、最終的には自分の戦略次第です)
まとめ
法令(全類共通)は、暗記が多くて大変に見えますが、
- 無窓階(特に11階以上の条件)
- 既存防火対象物の適用除外(増改築の数字)
- 定期点検・報告(罰金30万円など)
- 関係者の義務(設置・維持)
- 届出・検査(消防長/署長、特定・非特定)
- 消防設備士制度(できる工事・整備の範囲)
- 免状の手続き(書換え・再交付の申請先)
といった「よく出る型」を押さえて、過去問で出題形式に慣れるだけで得点しやすくなります。
法令(共通)を仕上げておくと、類別や実技の理解も楽になるので、早めに固めるのがおすすめです。
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