
ビルメンテナンスの仕事では、点検だけではなく簡単な修繕対応ができると現場で非常に重宝されます。
特に、水回り・電気・空調・建築関係の修繕は依頼件数が多く、対応できるようになると現場での信頼度も上がります。
この記事では、私が実際の現場で経験した「ビルメンで役立つ修繕スキル」と「修繕力を身につける方法」をまとめて紹介します。
水回り関係の修繕
トイレの詰まり対応
ビルメンでは、トイレ詰まり対応を行う機会があります。
軽度の詰まりであればラバーカップで改善することがありますが、解消しない場合はカンツールを使用して対応する場合があります。
カンツール作業は一人では難しいこともあるため、普段から現場の人間関係を良好にしておくと、いざという時に協力してもらいやすくなります。
無理に作業を行うと排水管を傷める場合があるため、対応が難しい場合は業者へ相談する判断も重要です。
洗面台の詰まり
洗面台の詰まりも、ビルメンで比較的多い修繕依頼です。
ラバーカップで改善しない場合は、ピーピースルーなどのパイプ洗浄剤を使用する方法があります。
また、排水トラップをモンキーレンチで分解し、内部清掃を行うケースもあります。
ピーピースルーは強アルカリ性の薬剤のため、作業時は手袋やゴーグルを着用することをおすすめします。
トイレのピストンバルブ交換
トイレの水が止まらない場合、ピストンバルブの不具合が原因になっていることがあります。
まずはストレーナー清掃を行い、それでも改善しない場合は部品交換を行います。
ただし、フラッシュバルブが固着している場合があります。
無理にウォーターポンププライヤーで回すと、配管破損につながる危険もあります。
固着が強い場合は、潤滑油を使用するか、上司へ相談することをおすすめします。
混合水栓カートリッジ交換
蛇口から水がポタポタ漏れる場合、混合水栓のカートリッジ交換で改善するケースがあります。
作業前には必ず止水栓を閉め、交換後は通水確認を行うことが重要です。
電気関係の修繕
蛍光灯器具の安定器交換
蛍光灯を交換しても点灯しない場合、安定器故障が原因のケースがあります。
安定器交換では、本体に記載されている回路図を見ながら配線確認を行う必要があります。
そのため、日頃から配線図を読む習慣をつけることが大切です。
最近ではLED化が進んでいますが、古い建物では蛍光灯器具が残っている現場も多く、今でも需要があります。
古い配線は被覆が硬化している場合があり、無理に触ると断線する危険があります。
コンセント交換・スイッチ修繕
コンセント交換やスイッチ修繕は、ビルメンでも基本的な作業になります。
作業前には必ずブレーカーを開放し、検電器で電気が来ていないことを確認してから作業を行います。
中には活線状態で作業する人もいますが、感電事故や短絡事故につながる危険があるためおすすめできません。
そのためにも、
- 図面を読む
- ブレーカー系統を把握する
- 検電確認を徹底する
などの基本を身につけることが重要です。
空調関係の修繕
空調吹き出し口から水滴が落ちる
空調の吹き出し口から水滴が落ちている場合、まずは結露を疑います。
確認するポイントとしては、
- 窓が開けっぱなしになっていないか
- 設定温度が低すぎないか
- フィルターが詰まっていないか
などがあります。
フィルター詰まりによって風量低下が起きると、結露発生の原因になることがあります。
そのため、いきなり故障と決めつけず、運転状況や室内環境を確認することが重要です。
それでも改善しない場合は、ドレン詰まりやドレンポンプ故障などの可能性もあります。
建築関係の修繕
ネジ交換
タンスやロッカーなどの備品では、ネジが欠損することがあります。
その場合は、ノギスを使用してネジ径や長さを測定し、適切なネジへ交換します。
サイズ違いのネジを使用すると、ネジ山を傷める原因になるため注意が必要です。
ドアクローザー調整・交換
ドアクローザーでは、
- 閉まるスピード調整
- 本体交換
などを行えるようにしておくと役立ちます。
最近では説明書や型番検索で施工方法を確認できるため、比較的対応しやすい作業です。
扉の異音対応
扉開閉時に異音がする場合は、蝶番部分へ潤滑油を塗布することで改善するケースがあります。
ただし、摩耗が原因の場合は部品交換が必要になることもあります。
扉が正常に閉まらない場合
扉が下がって閉まりにくい場合は、ヒンジ状態を確認します。
場合によっては、ワッシャーを入れて高さ調整を行うことで改善することがあります。
修繕をできるようになる方法
ビルメンの修繕スキルは、資格勉強だけで身につくものではなく、実際の現場経験が非常に重要です。
私自身、修繕を覚えるために過去の日報を読み、
- どのような故障が発生したか
- どのように修繕したか
- どんな部品を使用したか
などを調べながら勉強していました。
また、上司や先輩が修繕を行う時は、積極的について行き見学することも大切です。
実際の現場を見ることで、
- 工具の使い方
- 修繕手順
- 危険ポイント
- 故障原因の探し方
など、教科書だけでは分からない知識を学ぶことができます。
中には職人気質で厳しい人もいますが、一度声を掛けてみると見学を許可してくれる人もいます。
逆に、積極的に学ぼうとする姿勢を見せることで、周囲の人が自然と教えてくれることもあります。
そのため、修繕力を身につけるためには、
- 日報を読む
- 現場を見る
- 積極的に質問する
- 実際に作業経験を積む
ことが上達への近道だと思います。
まとめ
ビルメンテナンスでは、点検だけではなく修繕対応ができることで現場評価が大きく変わります。
特に、
- 水回り修繕
- 電気修繕
- 空調対応
- 建築修繕
などは、現場で遭遇する機会が非常に多いです。
最初から完璧にできる必要はありませんが、経験を積みながら少しずつ対応できる範囲を増やしていくことが重要だと思います。
ただし、無理な修繕を行うと設備破損や事故につながる危険もあります。
「危険だと思ったら無理をせず、上司や業者へ相談する判断力」も、ビルメンに必要なスキルの一つです。
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