
「ビルメンは楽そう」 「待機時間が多そう」 そういうイメージで入社する新卒の人も多いと思います。
私自身、ビルメン業界で働いてきましたが、実際の現場では想像以上に覚えることが多く、配属先によって忙しさが大きく変わる世界だと感じています。
今回は、私が現場で実際に聞いた新卒の離職事情や、逆に激務現場を生き残ってキャリアアップした人の話、そしてビルメンとして長く働くために大切だと思うことをまとめます。
目次
ビルメンの新卒が辞めていく理由
私は、新卒でビルメン業界へ入ること自体は全然ありだと思っています。
資格取得との相性も良く、設備経験を若いうちから積めるため、将来的なキャリアアップにも繋がりやすいからです。
しかし一方で、現場によっては短期間で辞めてしまう人がいるのも事実です。
特に私が衝撃を受けたのは、最初は比較的落ち着いたオフィスビルへ配属され、その後、人手不足の病院やホテルなどの激務現場へ異動になり、環境の変化についていけず辞めてしまうケースでした。
病院やホテルは、
- トラブル対応
- クレーム対応
- 緊急対応
- 夜勤負担
- 設備停止が許されないプレッシャー
などがあり、オフィスビルとは忙しさがかなり違う場合があります。
もちろん全ての会社がそうではありません。 しかし、ビルメンは「配属現場によって働き方が大きく変わる業界」だと感じます。
激務現場で新人教育ができない現実
私が聞いた話の中で特に印象に残っているのは、人手不足の激務現場へ新卒が複数人同時配属された時の話です。
しかし、その現場は非常に忙しく、新人へ教育する時間を十分に取れない状態だったそうです。
結果として、短期間で辞めてしまう人が続き、中には数日で出勤しなくなってしまった人もいたと聞きました。
これは新人が悪いというよりも、
「人手不足で教育する余裕がない」
という現場環境の問題も大きかったと思います。
ビルメンは、見た目以上に覚えることが多い仕事です。 それを十分な教育なしで現場投入されると、かなり厳しいと感じます。
ビルメンは覚えることがかなり多い
外から見ると、ビルメンは「監視室で待機している仕事」というイメージを持たれることがあります。
しかし実際は、かなり知識と経験が必要な仕事です。
例えば、
- 中央監視室で空調を監視・操作する
- 修繕作業を行う
- お客様へ修繕内容を説明する
- 巡回ルートを覚える
- 毎月の設備点検を行う
- 業者立会いを行う
- 設備トラブルへ対応する
など、多くの業務があります。
さらに病院やホテルなどの現場では、
- ボイラー操作
- 緊急対応
- 空調停止対応
- 夜間トラブル対応
なども増えるため、新人にはかなり大変な環境になる場合があります。
激務現場で生き残った新卒の話
一方で、激務現場でも辞めずに成長していった新卒の人もいました。
その人は、人手不足の忙しい現場へ配属され、最初は仕事がうまくできず、責任者もかなり苦労していたそうです。
実際、責任者が上司へ異動の相談をしていたこともあったと聞きました。
しかし、その人は諦めずにコツコツと経験を積み重ねていきました。
最初は巡回業務と簡単な修繕作業から始まり、
- 点検業務
- 業者立会い
- 見積業務
などを徐々に任されるようになっていったそうです。
さらに、
- ビル管理士
- 第三種電気主任技術者
などの資格も取得していました。
責任者も、その努力や成長を会社へしっかり伝えていたようで、最終的には本社勤務へ異動になったそうです。
私はこの話を聞いて、ビルメン業界は大変な部分もあるが、
「努力や経験の積み重ねが評価されやすい業界」
でもあると感じました。
最近は会社側も改善を考えている
ただ最近は、会社側も新人が辞めてしまう問題を理解しているように感じます。
実際、
- いきなり激務現場へ配属しない
- 段階的に経験を積ませる
- 教育体制を見直す
- 現場との相性を見る
などを意識している会社も増えてきている印象があります。
特に人手不足が進んでいる今、新人が定着することは会社にとっても重要だからだと思います。
ビルメンで大切だと思うこと
これは新卒・中途採用に関係なく共通していることですが、私がビルメンで大切だと思うことがあります。
① ビルメンは決して楽ではない
ビルメンは楽そうなイメージを持たれますが、実際は覚えることが多く、責任もある仕事です。
そのため、「楽そうだから」という理由だけで入るとギャップを感じやすいと思います。
② 焦って仕事を覚えようとしない
新人のうちは、「早く覚えないといけない」と焦ってしまうことがあります。
しかし、ビルメンは設備ごとに知識が違い、現場ルールも異なります。
最初から全部覚えようとせず、コツコツ積み重ねることが大切だと思います。
③ 資格取得を目指す
ビルメン業界は資格が非常に重要です。
例えば、
- ビル管理士
- 電験三種
- 消防設備士
- ボイラー技士
- 危険物乙4
など、資格によって評価されやすい業界です。
実務経験と資格を組み合わせることで、自分の強みを作りやすくなります。
④ わかったふりをしない
そして一番大切なのは、わからないことを曖昧にしないことだと思います。
設備管理は、間違った操作や判断が大きな事故やトラブルにつながる場合があります。
怒られるのを恐れてわかったふりをするよりも、きちんと質問した方が結果的に信頼されると思います。
もし新卒でビルメンを目指している方へ
もし、これから新卒でビルメン業界を目指している方がいるのであれば、学生のうちに第三種電気主任技術者(電験三種)の勉強を始めることをおすすめします。
電験三種は難関資格として有名ですが、近年は試験制度の変更もあり、以前より挑戦しやすくなっていると感じます。
もちろん学生のうちに合格できれば非常に強いですが、仮に取得できていなくても、
「現在、電験三種の勉強をしています」
と面接で話せるだけでも、かなり良いアピールになると思います。
ビルメン業界は資格を重視する会社も多く、電気の知識を学ぼうとしている姿勢は評価されやすいです。
特に若いうちは勉強する体力や吸収力もあるため、学生時代から少しずつ知識を身につけておくと、入社後かなり役立つと思います。
まとめ
ビルメン業界は、決して楽な仕事ではありません。
現場によって忙しさも大きく違い、人手不足の現場では新人教育が難しいケースもあります。
しかしその一方で、
- 資格取得
- 修繕経験
- 設備知識
- 対応力
などを積み重ねることで、将来的なキャリアアップに繋げやすい業界でもあります。
実際に、激務現場を経験しながら成長し、本社勤務までキャリアアップした人もいました。
ビルメンは、
「焦らず、コツコツ積み重ねられる人」
に向いている仕事だと私は感じています。