ADHDビルメンの資格ログ

いろいろな資格取得を目指しています。

あわせて読みたい

ビルメンの仕事内容・実務・資格まとめ

ビルメンの仕事の全体像(点検・修繕・トラブル対応)や、現場で役立つ実務ノウハウ、資格の話をまとめています。

まとめページはこちら

消防設備士|合格体験・問題傾向まとめ

消防設備士の合格体験談や、試験で出やすい問題傾向、勉強の進め方をまとめています。

まとめページはこちら

ADHD×仕事|苦労したこと・工夫・過去の話

私がADHDで苦労したこと、仕事で工夫していること、これまでの経験談をまとめています。

まとめページはこちら


力率が低い?検針で気づいた異変と「進み力率」の原因(軽負荷・進相コンデンサ・太陽光発電)

力率が低い?検針で気づいた異変と「進み力率」の原因(軽負荷・進相コンデンサ・太陽光発電)

私は現在、ビルメンとして設備管理の仕事をしています。普段は検針や設備点検を行いながら、電気主任技術者になるために少しずつ電気の知識を身につけています。

今回、実際の現場で「力率」「進相コンデンサ」「有効電力・無効電力・皮相電力」が関係する出来事がありました。電験の勉強だけでは分からなかったことが、現場でつながった非常に勉強になる経験だったので、記録として残したいと思います。

📌 先に結論(今回の学び)

  • 力率の表示は「数値」だけで判断せず、気になったら早めに電気主任技術者へ確認する
  • 太陽光発電や軽負荷の影響で、進相コンデンサが効きすぎて力率が進み側へ偏ることがある
  • 現場写真を残しておくと、状況共有と確認がスムーズ

早朝の検針中に気づいた異変

ある日の早朝、私はいつものように電気の検針業務を行っていました。 検針値を確認した後、ついでに受変電設備の点検をしていたところ、力率の表示が気になりました。

「85%を下回っている……?」

自動力率調整装置の表示(進み力率 85.5%のイメージ)

※実物写真は社内端末で撮影したため掲載できません。表示イメージとして近い写真を載せています。

さらに進み76.6%になっていたりしました。

最初は、自分の見間違いかと思いました。 しかし、何度見ても力率の値が低く表示されていました。

※力率表示は、盤や計器によって「遅れ/進み」の扱いや表示の見え方が違う場合があります。数値だけで断定せず、私は電気主任技術者へ確認することにしました。

私はまだ勉強中の身です。そのため、

  • これは異常なのか
  • 相談するレベルなのか
  • 様子見でいいのか

判断ができませんでした。

相談するべきか迷った

正直、かなり迷いました。

「こんなことで相談していいのだろうか」 「なんでこんなぐらいで言うねん、と思われるかもしれない」

そんなことを頭の中で考えていました。

しかし、自分では判断できませんでした。もし本当に異常だった場合、見逃す方が危険です。

そこで私は、

「怒られてもいいから聞いてみよう」

と思い、電気主任技術者へ相談しました。

 

  電気主任技術者へ相談

すると、電気主任技術者はとても丁寧に対応してくださいました。

さらに、

「電気の復習ができたので良かった」

と言ってくださったのです。

その言葉を聞いた時、とても安心しました。質問することは悪いことではなく、設備を守るために大切なことなのだと感じました。

また、自動力率調整器がちゃんとAUTOになっているか確認してほしいと言われました。

ちょうど私は盤の写真を撮影していたため、表示を確認したところ、自動になっていることが分かり、無事に返答することができました。

自動力率調整装置の自動の表示確認

※実物写真は社内端末で撮影したため掲載できません。表示イメージとして近い写真を載せています。

軽負荷と進み力率

今回の原因として考えられたのが、「軽負荷状態」でした。

さらに、詳しい人から、

  • 熱源機器は太陽光発電で一部補われている
  • その影響で受電側の負荷が軽くなっている

ということを教えてもらいました。

つまり、本来ならモーターなどで消費される無効電力が減っているのに、進相コンデンサは従来通り動作しているため、進み側へ偏りやすくなっていたのです。

過去に経験した進み力率の現場

実は以前にも似た経験がありました。

その現場では、自動力率調整装置がなく、テナント退去によって建物全体が極端な軽負荷状態になっていました。

その結果、進相コンデンサが効きすぎてしまい、力率が進み側へ大きく偏っていました。

電気主任技術者が確認したところ、

  • 進相コンデンサをOFFにする
  • 無効電力バランスを調整する
  • 力率を安定化させる

という方針になりました。

オーナーへ許可を取り、実際にコンデンサを停止した結果、力率は安定し改善しました。

有効電力・無効電力・皮相電力

今回の件では、電験で勉強する理論が現場とつながりました。

  • 有効電力(kW) → 実際に仕事をする電力
  • 無効電力(kvar) → 磁界形成などに必要な電力
  • 皮相電力(kVA) → 全体として流れる電力

これらのバランスが崩れることで、力率が悪化したり、進みすぎたりします。

教科書では公式として覚えていましたが、現場で実際に起こると理解が深まりました。

太陽光発電と力率の関係

最近は太陽光発電を導入している建物も増えています。

その結果、

  • 商用電源からの受電電力が減る
  • 負荷が軽く見える
  • コンデンサが効きすぎる
  • 進み力率になりやすい

という現象が起こる場合があります。

昔の設備設計と現在の太陽光運用が噛み合わなくなっている現場もあるため、今後さらに知識が必要になると感じました。

現場で学んだこと

今回の経験で学んだことは、

  • 気になったら相談する
  • 普段の設備状態を知る
  • 写真を残しておく
  • 理論と現場はつながっている

ということです。

最初は「こんなことで相談していいのか」と思っていました。しかし、結果的には非常に勉強になる経験になりました。

現場チェックリスト

例:現場で力率表示が気になったときの確認手順

  • 電力量計の表示が「進み/遅れ」どちら基準か確認
  • 自動力率調整器がAUTOか確認
  • 軽負荷(早朝・休日)か確認
  • 太陽光の稼働時間帯か確認
  • 写真(遠景+近景)を撮って共有

まとめ

電験の勉強をしていると、最初は公式や計算ばかりに見えます。

しかし現場では、

  • 力率
  • 進相コンデンサ
  • 太陽光発電
  • 軽負荷
  • 有効電力・無効電力・皮相電力

がすべてつながっています。

私はまだ勉強中ですが、今回の経験で「現場で学ぶことの大切さ」を改めて感じました。

これからも電気主任技術者を目指して、実務と理論の両方を身につけていきたいと思います。

関連記事

www.birumen-life.com

www.birumen-life.com

www.birumen-life.com